テラスビュー・こかげ全景

2015.10.22

関係性の問題について

 

今日は、身近な人との関係について、特にカウンセリングで使われる
「二重(多重)関係」の問題と関連したお話をしたいと思います。

 

心の悩みをお持ちの方や、悩みをお持ちの方をサポートしようという方にも
参考にしていただきたい内容です。

 

早速ですが、ご自身の周囲にある関係性を見渡してみて下さい。
親子、きょうだい、家族、親せき関係や、友人関係、学生なら
教授や恩師との関係、仕事では上司や部下や同僚との関係、
そして、趣味などでの人間関係など、関わり方の度合いが違う
それぞれの関係の中で暮らしているかと思います。

 

「関わり方の度合いの違い」には、心理的な距離感の違い、
コミュニケーションや親しさの違い、相手に求めるものや
期待感の違い、会う頻度の違いなど、見えない部分に更なる
違いが含まれています。

 

「二重(多重)関係」の問題とは、相手との間にいくつかの関係が
ある場合に、どのような度合いで付き合えばよいか、それが分かり
づらくなり、関係維持のややこしさの結果生じる問題をさします。

 

具体的には、親であり、仕事上の上司(親方、雇い主)であり、
家族である場合。特に、立場が弱い方には、心理的なストレスが
余計にかかってきます。あるいは、友人であり、習い事の先生で
あるとか、恋人であり、同僚(上司、部下)である場合。
ご自身の周辺でも、思い当るケースがあるのではないでしょうか。

 

つまり、関係性が重なるということは、時と場合によって関係性を使い分
けるという負担がおこるということで、心理的にもそうでない場合と比べ
負担増、マイナスに働くのが特徴です。

 

この意味で、カウンセリングにおけるカウンセラーとの関係も、
親や恋人など、カウンセラー以外の役割を期待することはできません。

 

さて、ご自身が何らかの悩みを抱えている場合。

 

お友達や家族に相談することがあると思います。
この場合には、お友達として、あるいは家族としての枠組みの
中で、サポートしてもらうというのがシンプルな関係を
これから先も保つのには「調度良い」ということが言えます。

 

あるいは、身近な方のサポートをされている方の場合。

 

こちらも同様に、ご自身がどこまでサポートできるのか
を考える時、それは既存の関係の中、つまり、これまでの
関係性の延長線上での関わり方が自然で、且つ、双方に
とって後々も無理のない関係を維持する助けになるという
ことを知っておくと、問題を回避できると思います。

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